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風のむくまま      気の向くまま      そこはかとなく     書きつづりませう

by pen-p

逝去とは

「桂宮さまが逝去」

とネットのニュースや新聞では書かれていました。


しかし、
「逝去」という言葉がひっかかってなりません。


で、
調べてみました。


「逝去」 人の死を尊敬していう語(小学館 新選国語辞典)

「逝去」は一般人の死に対しての言葉であろうと推察できます。


では、
皇族の方々の死にたいしてはどのような言葉があるのかというと、


「崩御」 天皇・皇后・上皇・法皇などがおなくなりになること

「薨御」 親王・女院・摂家・大臣が死ぬことの尊敬語
     ※女院=天皇生母・内親王 大臣=正一位~従二位)

「薨去」 皇族または三位以上の人が死ぬことの尊敬語

      (以上 旺文社古語辞典)

現在は「薨御」は使われていないようです。
考えてみれば、皇后以外の天皇生母は現在ではありませんし、摂家もありません。
大臣といっても平安時代の貴族がなっていたそれとは別なので、
「薨御」の対象となる方がいらっしゃらないので、使われなくなったのかもしれませんね。


で、
このたびの桂宮さまが薨られたことにたいして
使われるべき言葉は、
「逝去」でなく「薨去」とすべきだと思います。

「薨去」と首相官邸のHPなどではきちんと使われているようなので
ほっとしましたが、
やはり古来からの言葉の使い分けというものは
身に付けておくべきだと思います。

ましてや、
新聞などのマスメディアがきちんと敬語が使えないというのは
非常に問題だと思います。


「行幸」・「行啓」なんかもきっと使い分けることをしてないんだろうなぁと
思ってみたりします。
そんなことはない!ちゃんとマスメディアは使い分けているというなら、
それはそれで喜ばしいことなのではありますけれどね(^^;
by pen-p | 2014-06-10 17:02 | にほんご | Comments(0)