樋 考

「樋」という字を入力するのに「とゆ」と入れた私。
「とゆ」では「樋」は出てきませんでした。

う~ん じゃあ・・・
「とい」と打つと今度はちゃんと「樋」と出てきました。

私、「樋」ってずーっと「とゆ」と呼んでいました。
でも「雨樋」は「あまどい」って呼んでるんだから、
「とい」が本当だってのも知ってたのですが、
「とゆ」とも呼ぶと思っていました。
「とゆ」が方言だと思いもしていませんでした。(笑)


いつものごとく、
「とゆ」を古語辞書で調べてみましたら、
なんと古語辞書にも載っていません。
ついでに「とい」を調べても載っていませんでした(・0・)

これにはちょっとビックリ!

で、
「樋」を漢和辞書で調べてみると、

【樋】木の名前 (国)ひ とい かけひ 竹や木などで作り、かけわたした水道
                      (『新字源』 角川書店)

とあります。

「樋」を古語辞書で調べてみると

ひ(名)①【樋】ア 水を遠くへ導くため、竹や木で作った管。とい。
筧(かけひ)・うずみ樋などがある。

ついでに
「筧」「うずみ樋」も古語辞書で調べてみると

かけひ【筧・懸け樋】(名)竹や木を地上に掛け渡して水を引く樋
うづみ樋【埋み樋】 (名)土中に埋めて、水を流す樋。

                      (『古語辞典』 旺文社)

つまり、そもそも「樋」は「ひ」であって、
木や竹でつくった水を流す場所をさし、
その形状によって、
掛け渡してゆくものを「かけひ」といい
土中に埋めてしまうものを「うづみ樋」と言ってたようです。

そして今回私が(ん?)と思った
「とい」は古語辞典には載っていませんでした。

私は、「戸」につく「樋」で
「とい」となったのではと推察しております。
そして、「とい」自体が随分最近になってから出来たものではないか?とも
考えております。

家の出入り口で上から次々と雨がかかると不便なので、
出入り口に落ちてくる雨をよけるために
戸につけた樋が「とひ」となり「とい」となっていったのではないかな?と
思っております。


ふとしたきっかけで、普通につかっている言葉にはいろいろ紆余曲折を経て
今に至っている不思議を感じることがあります。

ホントにほんごっておもしろい(^^)ですね
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by pen-p | 2012-02-09 23:21 | にほんご | Comments(0)