風のむくまま      気の向くまま      そこはかとなく     書きつづりませう

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タグ:方言・いが弁 ( 10 ) タグの人気記事

えらい

「うちの会社のえらいさんが えらい昨日暑かったさかい えらてしゃあない って 言うてたわ。」

と言う伊賀の日常会話では普通にありそうなのですが、

「えらい」の使い方、
3種類あるのにお気づきでしょうか?


1、えらいさん  ・・・偉い人
2、えらい暑かった・・・すごく暑かった
3、えらて    ・・・しんどい
です。


今一般的に使われているのはまずは「1」。
「2」も使われてるかな?
「えらく難しい問題」とか「えらく賢い」とか・・・一般的に使う?かな?
「3」はあんまり一般的には使わないかしら?「体がえらい」とか「今日はめっちゃえらい」とか


実は、
「えらい」という言葉、
本来は、
「偉い人」より「すごく」や「痛い」の意味のほうが普通だったようです。


えらい【豪い・偉い】
1苦しい。痛い
2すごい。たいしたものだ。   (『古語辞典』旺文社)

1苦しい。痛い。は、今の方がニュアンス的には軽めにはなっていますが、
 体の状態が良くないことをあらわす意味があるようです。



方言は古語の宝庫ですね。
本当におもしろいものです。

皆さんも何気なく普通に使ってる言葉、
もしかすると古語かもしれませんよ。(笑)
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by pen-p | 2012-08-11 00:32 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

樋 考

「樋」という字を入力するのに「とゆ」と入れた私。
「とゆ」では「樋」は出てきませんでした。

う~ん じゃあ・・・
「とい」と打つと今度はちゃんと「樋」と出てきました。

私、「樋」ってずーっと「とゆ」と呼んでいました。
でも「雨樋」は「あまどい」って呼んでるんだから、
「とい」が本当だってのも知ってたのですが、
「とゆ」とも呼ぶと思っていました。
「とゆ」が方言だと思いもしていませんでした。(笑)


いつものごとく、
「とゆ」を古語辞書で調べてみましたら、
なんと古語辞書にも載っていません。
ついでに「とい」を調べても載っていませんでした(・0・)

これにはちょっとビックリ!

で、
「樋」を漢和辞書で調べてみると、

【樋】木の名前 (国)ひ とい かけひ 竹や木などで作り、かけわたした水道
                      (『新字源』 角川書店)

とあります。

「樋」を古語辞書で調べてみると

ひ(名)①【樋】ア 水を遠くへ導くため、竹や木で作った管。とい。
筧(かけひ)・うずみ樋などがある。

ついでに
「筧」「うずみ樋」も古語辞書で調べてみると

かけひ【筧・懸け樋】(名)竹や木を地上に掛け渡して水を引く樋
うづみ樋【埋み樋】 (名)土中に埋めて、水を流す樋。

                      (『古語辞典』 旺文社)

つまり、そもそも「樋」は「ひ」であって、
木や竹でつくった水を流す場所をさし、
その形状によって、
掛け渡してゆくものを「かけひ」といい
土中に埋めてしまうものを「うづみ樋」と言ってたようです。

そして今回私が(ん?)と思った
「とい」は古語辞典には載っていませんでした。

私は、「戸」につく「樋」で
「とい」となったのではと推察しております。
そして、「とい」自体が随分最近になってから出来たものではないか?とも
考えております。

家の出入り口で上から次々と雨がかかると不便なので、
出入り口に落ちてくる雨をよけるために
戸につけた樋が「とひ」となり「とい」となっていったのではないかな?と
思っております。


ふとしたきっかけで、普通につかっている言葉にはいろいろ紆余曲折を経て
今に至っている不思議を感じることがあります。

ホントにほんごっておもしろい(^^)ですね
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by pen-p | 2012-02-09 23:21 | にほんご | Comments(0)

かざ

かほり というと、なんとなく
そこはかとなく漂う花のかほり・・・って感じですが、(完全先入観(笑))
今日はそんな匂いのお話。


昨日、
お義母さんが小さい頃、
小麦粉と砂糖をまぜて、「だらやき」を焼いてたべたら、
その後畑から帰ってきたお義母さんのお母さんが
「あれ、ええ かざ するわして」と言っていたと話してくれました。

「かざ」ってきっと標準語じゃないよなぁ
と思った私、
そういえば、とてもひどい悪臭のときは、
「えらい かざ する」って言うなぁと思っていました。


「かざ」は「香り」とか「匂い」とかいった意味でつかわれるのですが、
方言は取り敢えず、『古語辞典』!
ということで、今回も調べてみたら載っておりました。



かざ【香】(名)匂い。かおり。   旺文社『古語辞典』


まだまだありそう・・・、
古語の宝庫ですね。
方言は(^^)



ところで、他の地方でも言うのかしら?
「かざ」って
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by pen-p | 2010-01-19 21:05 | 方言・伊賀弁 | Comments(2)

うたわす

「うたわす」と聞いたら(読んだら)、どんな漢字を思い浮かべますか?

普通は「歌わす」かしら??

じゃあ
「あそこに生えてる木、うたわして。」
と聞くと、
「木をうたわせる?って??」って思っちゃいます?



実は、上野では「うたわす」でやっつける、とか、倒すとかいう意味で使われています。


何かものを壊すこと。
何か食べるものを完食してしまうこと。
などの時に使っています。


今回は「古語辞典」にも載っていませんでした(笑)



おそらくは
もともと打ち+倒す=打ち倒す 
だったのが、

うちたおす→うたおす→うたわす

と音便変化したものだと思います。


「うたわす」皆さんは使います?!
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by pen-p | 2009-12-18 08:47 | 方言・伊賀弁 | Comments(2)

大阪の人と名古屋の人

大阪と名古屋の丁度真ん中にある上野というところは、
どちらの文化もどちらの言葉も存在しています。
ただ、やはり大阪の影響の方がより強く、かなり強く受けている感じはします。

当然、営業といわれる人達も
大阪からも名古屋からもやってきます。
そんな営業の人達が同じ時にやってくることも少なくはありません。


そんなある日のヒトコマ。

仕事の話をしていた大阪の営業の人
大 阪「それじゃあ、よろしくお願いします。すんませんなぁ。」と言いました。
それを聞いていた名古屋の営業の人
名古屋「え!?何も悪いことしていないのに、どうして謝るんですか?」
それを聞いたその場にいた人たちが
「!!!?」(・0・)こんな顔になりました。

大阪の人がいうには、
「すんません」というのは挨拶の一言で使っているというのです。
ところが、
名古屋の人がいうには
「すみません」は悪いことをしたときに言う言葉だというのです。

そして、話は派生し、
昼食を食べ物やさんに入って食べるとき
大阪の人は「ありがとう。ごちそうさま。」とお勘定の時に言って出ると言います。
名古屋の人は何も言わずお金だけ払って出るというのです。


ほんの100kmほど離れているだけで
こんなに違うというのは驚きでした。


皆さんは、
「すみません」って謝るとき以外使うことありませんか?
食事のあとのお勘定の時、
「ありがとう、ごちそうさま」と言って出ませんか?


ちなみに私は、大阪の人と全く一緒でした。


うーん人の話は聞いているとホントおもしろいです。
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by pen-p | 2009-12-09 08:55 | 方言・伊賀弁 | Comments(2)

集る

「集る」と書いてなんて読むでしょう?




「へばつく」の話で思い出したのですが、
夏に、たくさんの蝉が木にくっついて大合唱をしていました。
それを見た子どもらが、
「おかあちゃん、蝉いっぱい集ってるわ!」と言いました。


しかし、伊賀以外から嫁いできている三重県の南よりの人がいうには、
「私、初めて集ってるって聞いたとき、ビックリした!」と言ってたところをみると、
「集る」ももともと方言でなかったものが、
伊賀では廃ることなく残り、方言として残っているのかもしれません。






「集る」は
「たかる」と読みます。


意味は
たかる【たかる】[集る] 
   1(人や動物が)ある物のところにむらがる。
   2〔俗語〕おどして金品を出させる。
   3〔俗語〕おごらせる。         

小学館『新選国語辞典』より抜粋


とあり、現在は、俗語の方が広まっている感じです。
因みに、
「よってたかって」の「たかって」も「寄って集って」だと思います。
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by pen-p | 2009-10-14 08:25 | 方言・伊賀弁 | Comments(4)

へばつく しゅむ

秋になると外から帰ってきた子どもたちが
たくさんのくっつきむしを付けて帰ってきます。

「また、ぎょうさん くっつきむし へばつけて。」

と行った瞬間、
「へばつく」って伊賀弁?
といつもの疑問がふつふつと(笑)

「へばつく」が標準語ではないのは安易にわかるのですが、
他の関西弁圏の方々でもいうのかしら?
「へばつく」って・・・


あと気になった方言が「しゅむ」。
「この大根、味しゅんでて おいしいわぁ。」
などとTVで言うと、
決まって「しゅんでて」って言うのを方言です!!
って強調した感じの扱いのテロップがでます。
「味がしゅむ」っていうのは
関西標準語じゃないかと思うのですが、
皆さんは使いますか?


ふつーに何とはなしに使っている言葉でも、
一歩自分が普段生活している場から離れると、
ふつーに使ってない言葉が沢山あるんだなぁと
今更ながら感心してしまいます。
方言、奥が深いなぁ(^^)
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by pen-p | 2009-10-09 22:44 | 方言・伊賀弁 | Comments(2)

こそあどことば

夏休みの宿題をしていたおにいちゃん。
ぶつぶつ言いながら「こそあどことば」をうめていました。

あの・その・この・どの

あれ・それ・これ・どれ

あっち・そっち・こっち・どっち

「あれ?むこっちはないんや!」とおにいちゃん
「むこっちは伊賀弁!!」と私。
「そっか!むこっちは「む」やから「こそあど」とはちがうわ!!」
と分かってるのかどうだかちょっと不安な理解の仕方ですが、まぁこれはいいんです。


そのつぎに、
ん??

(  )・そこ・ここ・どこ


ん〜・・・・・
「あこ?」と悩んでるおにいちゃん。



横からおとうとくんが
「「あこ」や!!鉛筆あこにあるって言うやんか!!」
「あっこかもしれへんな・・・。」と得意満面の顔で言っています。

「そっかぁ」とおにいちゃん。



「「あこ」も「あっこ」も方言!!」というと、

「え〜!! じゃあ、何が入るの?」と言うので
「あそこ」と答えると、
「なんであそこだけ「そ」が入るんや!?」と悩んでおりました(笑)



しかし、その後調べてみると、
「あこ」という言葉は古語辞典には載ってるんですね。
漢字は「彼所」
ですから
「彼処」「其処」「此処」 「何処」
からいくとやはり「あそこ」が正解のようです。



でもね、
おにいちゃんじゃないけれど、
どうして「あそこ」だけ「そ」がついてるんでしょうね。


みなさんは「あこ」とか「あっこ」とかは言いませんか?
なぜ、「そ」がつくのかご存じの方はご連絡下さい。
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by pen-p | 2009-08-14 00:44 | にほんご | Comments(2)

けなりい

そこそこのお年を召した方と話をしていると、
時々こんな言葉を仰ることがあります。
「あんたらまだ若いからええなぁ。けなりいわぁ。」

「あなたたちはまだ若いからいいよね。 うらやましいわ。」

という意味です。

この中に出てくる「けなりい」。
私はずっと方言だと思っていました。
確かに方言なのですが、
これもまた、いつもの法則の一つだと調べてみてわかりました。


けなりい《近世語》  「けなるい」とも。うらやましい。
                     (『古語辞典』旺文社より抜粋)


「けなりい」は古語だったんですね。
しかしこの言葉も、今の世代の人はほとんど使うことがなくなってきているので、
子どもたちの頃には無くなってしまっているかもしれません。

都から地方に伝播して残っている古語だと思われますので、
伊賀だけのことばではなく、他の地方でも方言として残っているかもしれません。
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by pen-p | 2009-03-25 23:25 | 方言・伊賀弁 | Comments(5)

豆炭

啓蟄とはいえ、まだまだ暖かかったり寒かったりの毎日です。
夜ともなれば、まだ湯湯婆を入れる日もあります。

先日湯湯婆に湯を入れながら、
「そういえば、おばあちゃん(私の実の祖母)は〔豆炭アンカ〕を使ってたなぁ。」
と思い出しました。

子どもの頃、冬の日の夕方あたりになりますとお母さんが
「おばあちゃんのとこから おこた 持ってきて!」
と言います。
私は、「はーい」と返事をし、
おばあちゃんのお布団から、豆炭アンカを取り出して、台所まで持っていき、
火傷防止と保温の為に巻かれている布をはずして、
パチン!!と留め具をはずし、
中で冷えてしまって灰になった豆炭を 
かどに棄てました。

お母さんがいこしてくれた アツアツの豆炭を
アンカの中に入れ、パチンと留め、
きちんと布でくるんで、
またお布団に戻すのです。

でも、いくらお願いしても
まめたんを いこすのはさせてはくれませんでした。

今思えば、火傷の心配だけじゃなく、
一酸化炭素中毒も心配してのことだったのかもしれません。



豆炭をいこす・・・。
懐かしい響きだなぁと思いつつ、
「いこす」を辞書で調べてみましたが、
国語辞典にも古語辞典にも載っていませんでした。


「いこす」って伊賀弁なのかしら?
それとも関西標準語なのかしら??
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by pen-p | 2009-03-05 08:41 | 方言・伊賀弁 | Comments(10)