「え」考

 50音の「え」には「ア行のえ」「ヤ行のえ」「ワ行のえ」があります。普通、「え」というと、「ア行のえ」を言い、他の2つはほとんど区別無く使われています。

1.「いろは歌」では「え」と「ゑ」があり、「ア行」「ワ行」の「え」は区別されていたようですが、「ヤ行のえ」は無い。
2.その前の「あめつちのうた」には「え」は3つあり、「ヤ行のえ」は区別され使われていたようです。
3.そして現在より少し前、「ゑ」や「ヱ」は「ワ行のえ」として、区別はされていましたが、「ヤ行のえ」にいたっては、全くその市民権は無くなってしまったように言われています。

 でもね。本当にそうなのかしら?
1.日本の通貨「円」って「¥」や「yen」と書くでしょ。これって「ヤ行のえ」ですよね。
2.「ヱビスビール」。これも「ワ行のえ」の「ヱ」を使ってますが「YEBISU」と表記されていることから考えてやっぱり「ヤ行のえ」だと思うんです。「ワ行のえ」だと「ウェビスビール」になっちゃう!
3.九州の一部では「先生」のことを「しぇんしぇい(syensyei)」と発音するところがあるという話を聞いたこともあります。

 ほとんど忘れ去られてしまっていますが、それでも日本語の中にはまだ、「ヤ行のえ」は、ひっそりと息づいているんじゃないかと思います。
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# by pen-p | 2005-05-02 01:52 | にほんご | Comments(0)

天気予報

 うちには、2人の男の子がいます。上が1年生。下が保育園の年中さん。

 下の弟くんは、小さい頃からぜんそくもちで、風邪をひけば、ひゅーひゅ。ほこりを吸い込めばぴゅーぴゅー。そして、雨や台風といった、気圧が下がった状態になると、ぴーぴーと発作が起き、その度かかりつけの小児科へ走っています。

 ところが、この気圧が下がると発作が起きるというのは本当に不思議です。台風の予想進路が例えこちらを向いていたとしても、弟くんが発作を起こさないと、見事にそれていきます。反対に、最初台風がこない予想進路であっても、彼がぴゅーぴゅー言い出すと、こちらに台風がやってくるのです。
 先日も、久しぶりに大きな発作を起こして病院へ連れていきました。通常なら、病院で吸入をしてもらえば、発作が収まるのですが、一向に収まる気配がありません。「???」と思っていると、午後1時頃から急に空が真っ暗になり、いう間もなく台風かと思う程の強風が吹き荒れ、大粒の雨が降り始めました。ちょうどその時、弟くんはお昼寝をしていました。1時間程荒れ狂った後、天気が良くなりました。お日様が出始めた頃、お昼寝から起きてきた弟くんのぜんそくの発作は、ビックリするほど収まっていました。

 ぜんそくと気圧はなかなかあなどれません。
 どうも、弟くんは、うちの天気予報士のようです。
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# by pen-p | 2005-05-01 01:22 | こども | Comments(0)

「つ」 考

ひとつ ふたつ みっつ よっつ いつつ むっつ ななつ やっつ ここのつ とう

どうして、「とう」だけ「つ」がついていないのでしょう。
主人になぞなぞを出され、悩んだ揚げ句分からずギブアップ。
悔しい思いをしたのがほんの1年ほど前。

先日、「にほんごであそぼ」の小噺で話しているのを聞きました。
「いつつ」が 「とう」の分の「つ」を取ってしまったからだそうです。

そこで、好奇心がムクムクわいてきました。「きっと何か他にあるぞ。」
で、思いついたが吉日。調べてみました。

1 「つ」というのは数詞にかかる語で、「ずつ」という意があるそうです。
でもこれじゃあ、「とう」にも「つ」が付いてもよさそうです。

2 江戸時代、時刻というものは、一昼夜を十二に分け真夜を九ツとし、それから二時間ごとに八ツ・七ツ・六ツ・五ツ・四ツとなり、真昼を九ツとし、同じように数えて真夜の九ツに戻ったのだそうです。 (例)明け六ツ

3 また、一刻を四分して、一ツ・二ツ・三ツ・四ツと使っていたこともあったそうです。 (例)丑三ツ時

4 更に、格助詞の「つ」は上代語では、所属の意を表し、体言に接続し、その体言は、時・方角・場所などを表現する語が多かったそうです。

(参考 『日本史事典』角川書店・『古語辞典』旺文社・『新選国語辞書』小学館)

以上の点から、もともと、この「ひとつ・ふたつ・・・」は時刻の「一ツ・二ツ・・・」からきていて、だからここのつまでしかないのかなぁ。と思ったりしています。
まだ、もう少しつめてみようと思ってはいますが・・・。

とりあえず、メモまで。
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# by pen-p | 2005-04-30 00:14 | にほんご | Comments(0)

節分

今日は、(正確には昨日は)節分でした。
子ども達は「おには そと ふくは うち」と喜んで豆を投げていました。
鰯も焼き、豆も数え、お寿司も食べました。
鰯の頭も玄関にさしました。
柊だけ手に入らず省略しましたけど。

でも、いつからでしょうか?
恵方(今年は西南西でした)を向いて、
お寿司にかぶりつくようになったのって・・・。
私が子どもの頃にはなかった風習です。

季節を分ける、節分。
明日は立春。もう春なんですね。
「春は名のみの、風の寒さや。」
なあんて生やさしい寒さでは決してないですね。
「むっちゃ、さっぶー。」とふるえて仕舞いそうな程の極寒です。
それでも、「ぺんぺん」と呼ばれたこともあるこの私。
夏の暑さのことを思えば、このくらいの寒さへーきのへー。です。
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# by pen-p | 2005-02-04 00:18 | 季節・こよみ | Comments(0)