カテゴリ:方言・伊賀弁( 38 )

けとばし大根

そもそもそれが余所の地域でもつくられているかどうかというのは問題なのですが、
あるとして話をしていきたいと思います。

今日の主役は「けとばし大根」です。

今、うちで食べている大根は、お義母さんが畑で作ってくれた大根です。
おでん用の大根だとのことですが、普通の大根のような形なのですが、
先だけ、少し丸くなっています。
煮て食べるととてもやわらかく煮えます。
「これ、多分、けっとばしと大根のかけたヤツやわ。」とお義母さん。

この「けっとばし」と呼んでいるのが「けとばし大根」です。
「けとばし大根」はカブラのような形状をしています。
でもカブラではなく、大根なのだそうです。
確かにカブラのような独特の味はありません。
大根よりはやわらかく煮上がります。


「けとばし大根」これは伊賀弁なのでしょうか?
親戚のおじさんと話していて、
大阪の八百屋で「「けとばし」ちょうだい」って言ったら通じるだろうか?という話をしました。
しかし「けとばし」で通じなかったら、「これ頂戴!」と指さしして買い物をしなくてはなりません。外国で買い物をしてるような話しです(笑)


他の地区の八百屋さんに「けとばし大根」って売っていますか?
そして、カブラみたいな大根を「けとばし」って呼びますか?
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by pen-p | 2008-12-10 00:10 | 方言・伊賀弁 | Comments(5)

いけず

おにいちゃんとおとうとくんが何やら喧嘩をしています。
どうってことのない原因の喧嘩。
おにいちゃんがおとうとくんが何かをかして欲しいと言っているのにかしてやらなかったのが原因でした。

「おにいちゃん、いけず せんといたり。」 と言うと
「いけずって何?」 と思いもよらない言葉が返ってきました。
「え?いけずって知らん?」 と尋ねると、
おとうとくんも一緒になって
「知らん!!」 と言います。

(そっかぁ、いけずって今の子言わへんのかぁ・・・)と妙な感心をしていると、
2人でワハハハ笑いながらどこかへ走っていきました。
(・・・今の喧嘩はどこへいったんだ?)と思いつつ、
私の中で「いけず」という言葉だけが残りました。


で、調べてみました。

現在はやっぱり関西弁として認識されているようです。
が、
載っていました。古語辞書に!!

いけず (名)意地の悪いこと。また、その者。悪者。心のねじけた者
                          参照 『古語辞書』旺文社

若干ニュアンスはきつい感じはしますが、ほぼ意味としては今と同じような使われ方をしていたようです。


時代とともに、町では変化したりなくなったりした言葉が、
地方ではほとんど形を変えることなく残りそれが、
方言として受け継がれているのだろうなぁと思っていました。

そういえば、『ちびまるこちゃん』のまるちゃんもよく
「う〜ん いけず〜ぅ!」と言っているところをみると、関西限定の言葉でないのかもしれません(^^)ね。


でもやっぱり「いけず」はしちゃいけません。
子どもによ〜く言っておかなちゃ。ね。(笑)
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by pen-p | 2008-09-19 08:46 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

ごはんを○○

ご飯をお茶碗に入れることを皆さんは何といいますか?

「ご飯をつける」
「ご飯をもる」
「ご飯をよそう」

うちでは「ご飯はよそう」です。

お味噌汁やお吸い物のことを皆さんは何といいますか?

「お汁」
「お付け」
「おつゆ」

うちでは「おつゆ」です。
ついでに、「おつゆ」をお椀に入れるのも「よそう」です。


ただ、「よそう」は「装う」らしいので、
ご飯はかたちを整えて装って入れるで○な気がするのですが、
おつゆはかたちの整えようがない気がするので、
方言としてはあるものの、にほんごの使い方としてはどうかはちょっと?です。


皆さんは毎日口にする「ご飯」と「汁物」
どんなふうに呼んで、椀に入れるとき、何と言っていますか?
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by pen-p | 2008-06-14 08:06 | 方言・伊賀弁 | Comments(4)

お布団

「お布団けらんと、ちゃんとお布団きて寝ぇや。」

毎日、子どもに言っています。

この「お布団をきる」という言葉、私何の疑いもなく標準語だと思っていました。
・・・というより、方言だと全く思っていませんでした(笑)


今日ラジオから流れてきた話で、「布団をきる」というのは西日本の方言だなどと言っていました。
標準語では、「布団をかける」のだそうです。掛け布団なんかがそうらしいです。

でもきぶとんという風に掛け布団のこと言いますが、これも方言ということなのかしら?ね?!


皆さんはお布団をきて眠りますか?お布団をかけて眠りますか?
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by pen-p | 2008-05-29 00:17 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

五十歩百歩

五十歩百歩の話をしていたときのこと、
「ぼくほんなら百五十歩にするわ」などというので、
「五十歩逃げても百歩逃げてもどちらも変わらずよわみそってことやで。」と私が言った次の瞬間。
間髪入れずにおにいちゃんが
「おかあちゃん、よわみそって何?」と聞きました。

極々普通に使っていた「よわみそ」。
何?と聞かれて初めて、
「標準語じゃない(当たり前といえば当たり前ですが・・・(笑))!」
しかも、「伊賀弁を使っている子ども等の間にも伝わっていない!」
ということに気が付きました。

「よわみそ」もしくは「よわみそ こみそ」などと言って、
「弱虫」の意味で使うのですが、皆さんは使われませんか?


この「よわみそ」は伊豫弁にあるそうです。
そういえば、伊賀弁の中には、伊豫の言葉が沢山混ざっています。
それは、筒井氏の後、藤堂氏が伊豫から伊賀へやってきたことに由来するのでしょう。
完璧伊賀弁!!と思っている言葉もよくよく調べてみると同じ発音の同じ意味が伊豫でも使われているということがあります。


言葉や方言というのは歴史とともに歩んでいるので、少し気をつけているとおもしろい発見がたくさんあります。(^^)


・・・でも今の子はよわみそって使わないまでも知らないなんて・・・
私ってやっぱりかなりおばちゃんなのかもしれません(^^;
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by pen-p | 2008-05-02 00:56 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

たける

筍の季節です。

伯父さんや伯母さんから、筍いただきました。
最初伯父さんからいただいた筍は、やわらかくっておいしかったのですが、
先日伯母さんがくれた筍は、少したけていて、固かったんです。

「この筍たけて固いなぁ。」と口にしてふと思いました。
「筍がたける」って皆さんはいいますか?
意味は筍が育ちすぎて竹のように固くなっているじゃないかと思うのですが、
筍だけじゃなく、他の食材でも育ちすぎて固くなってるのを「たけてる」とよく使います。
それとも、闌という字で終わりとかつきるという意味のことばがあるので、そちらの「たける」かもしれません。
あと、時期が過ぎて固くなったものを「とうがたつ」ともいいます。
蕗の薹の薹がそれです。
薹がのびることを「とうがたつ」というのだそうです。

ちなみに、寒い時、大根や里芋が凍てついて変質してしまうことを
「しびる」といいます。

「しびる」は「しむ(凍む)」で明らかに古語です。
「しみこんにゃく」や「しみとうふ」と同じ「しむ」が「しみる」に変化そのごなまって「しびる」になったのでしょう。

皆さんはこれらの言葉、使われますか?
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by pen-p | 2008-04-26 00:42 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

「さん」と「ちゃん」

おかいさんってご存じですか?

おかいさんていっても岡井さんでも岡居さんでもありません。
人の名前じゃぁありません。

じゃあ何か?

お粥のことです。

小さい頃から、おかいさんと呼んでいるおかいさん。
これってやっぱり方言なんでしょうか?

飴玉のことを飴ちゃんとよんだり、
京都にいるいとこの子はお茶のことをぶーちゃんと呼んだり。

食べるモノに「ちゃん」や「さん」を付けるのも、
西の方の文化なのでしょうか?


そういえば、神様や仏様にも「さん」ってつけること多いですよね。
お稲荷さん・おだいっさん(お大師さん)・お天神さん・大仏さん・えべっさん(恵比須さん)
さすがに「ちゃん」はないけれど・・・。


食べ物を大事に思う気持ちが「さん」とか「ちゃん」とか付けるようになったのかしら?
これって伊賀だけ?
みなさんも「さん」「ちゃん」付けて言いますか?
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by pen-p | 2008-04-02 08:44 | 方言・伊賀弁 | Comments(2)

きける

家の人が病気などで寝込んだとき、
やご不幸事があったとき、
その家の人に
「きけやんとっきゃ」と言うことがあります。

「きける」という言葉。
ごくあたりまえのように使っているのですが、
さて、「きける」って何?どういう意味?と聞かれると一瞬、
(ん?)と思ってしまいます。
そこで、例の古語辞典(旺文社)をひっぱりだしてしらべてみました。

「きける」《近世語》「のせる」「あげておく」意の関東方言

というのだけありました。
・・・これは違います。


そこで、方言なのだから、もしかして言葉がなまっている可能性があると思い考えてみました。
そして、
「きける」=「気消える(ききえる)」なんじゃないかと思い調べてみると・・・。


東洋医学で、気消えるという言葉があるそうです。

悲しみすぎたり憂いすぎると肺気が弱まり、意気消沈するようになるそうです。
そして、長い間悲しみすぎると、だんだん気力がなくなり言葉にも力がなくなってきます。ひどくなると外にも出れなくなり内向的になるのだそうです。

つまり、悲しみすぎて、気力がなくなってくる状態のことを、気が消えると言っているようなのです。


悲しんだり憂いたりして、その人の具合が悪くならないようにしてくださいね
という意味で
「きけやんとっきゃ。」と言うのですから、
正に東洋医学の「気消える」は「きける」です!


もしかしたら、「気消える」という言葉は元々日本語としてあった言葉なのかもしれまんせんね。
時間と共に日本語から消えてしまい、文字としても残らなかったものが、
方言や特殊な言葉として今に残っているのかもしれません。


方言というのはおもしろいです。
まるで日本語の宝箱のようです。(何度も書いてはいますが(^^;)
古語と現代語を繋ぐのは、やっぱり全国にちらばっている方言なのかもしれません。
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by pen-p | 2008-01-20 02:01 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

ちゃちゃむちゃく

「擬音語・擬態語のような言葉」であげた
「ちゃちゃみちゃく」調べてみるとおもしろいことが分かりました。

古語辞典に
「ちゃちゃむちゃく」という言葉があります。


ちゃちゃむちゃく
《近世語》めちゃくちゃなさま。さんざんなさま。=ちゃちゃほうちゃとあります。

で「ちゃちゃほうちゃ」を調べてみると

ちゃちゃほうちゃ
《近世語》「ささほうさ」とも
     1.無分別なこと。秩序のないこと。
     2.だいなし。さんざん。
とあります。
(どちらも旺文社『古語辞典』)
おそらく、伊賀で話されている「ちゃちゃみちゃく」はこの「ちゃちゃむちゃく」が残っているのでしょう。
「ささほうさ」という言葉は意外に方言として残っているようです。
長野・茨城・静岡・そして長崎の天草地方にも「ささほうさ」「ささらほうさ」という言葉が残っているようです。よ。


ところで、これは、あくまで私の仮説ですが・・・。
現在、ごくあたりまえに使っている「むちゃくちゃ」という言葉、
近世語の「ちゃちゃむちゃく」(茶々無茶苦)から作られたもしくは派生した言葉なのではないかと考えています。

標準語となった「無茶苦茶」という言葉は、時代を超えて、日本各地で使われています。しかし、もともとあった「茶々無茶苦」や「茶々ほうちゃ」や「ささほうさ」は方言としてのみごく一部の地域で生き延びているんですね。

おもしろいものです。


やっぱり伊賀弁はじめ方言は古語の宝庫なんですね(^^)
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by pen-p | 2007-06-19 00:16 | 方言・伊賀弁 | Comments(0)

暑いある日のこと、子どもたちが汗だらけで帰ってきました。
「あーあー ずくたんぼになって、はよ着替え。」
と言って話していたのを聞いていたのか、しばらくしてから、おとうちゃんが
「ずくたんぼって伊賀弁か?」と聞くのです。

古語辞典を探してみましたが、それらしい言葉が載っていないので、たぶん伊賀弁かなぁ?と言っていました。

その後、おとうちゃんがお知り合いの方々に尋ねたところ、
「但馬の方言にずくたんぼという言葉がある」ということを教えて貰いました。


みなさんの中で、「ずくたんぼ・・・・びしょびしょに濡れている状態」という言葉使ってる方いらっしゃいますか?


ちなみに、
「かんぴんたん」・・・・干からびてカチカチの状態
「ちゃちゃみちゃく」・・むちゃくちゃになっている状態
「ぱんぱらぱん」・・・・ばらばらに壊れている状態

も使ってるか教えて下さい。

擬音語・擬態語がそのまま言葉になったようでなんだかおもしろい言葉ですよね。
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by pen-p | 2007-06-14 22:34 | 方言・伊賀弁 | Comments(4)